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私は九州で生まれ育ったのですが、大学生の頃に大阪の会社でアルバイトをした縁で、大阪の方の仕事に対する考え方や生きる姿勢に大きく影響を受け、社会人としてのスタートを大阪で切ることを選択いたしました。10数年のサラリーマン生活を経て、「株式会社DEX」を起業し、ビジネスの拠点は東京に移すことになりましたが、創業時の苦労や困難な状況に際しては多くの関西の方々に助けていただきました。
私と会社を助けてくれた大阪の方々へ常々恩返しをしたいと考えていたところ、大阪で起きた虐待による児童の死亡事件を知りました。そして、亡くなった児童はもちろん、子供への愛情を失ってしまった親へも、救いの手を差し伸べることはできなかったのだろうかと思いました。2008年4月~2009年3月の間に厚生労働省が把握した、虐待の犠牲になった児童は67人に上るそうです。そしてその数を上回る加害者としての親がいます。
子供や親を助ける活動として私は、ボランティアなどの非営利活動ではなく、あえてビジネスとして収益を得て継続した貢献をすることにより、虐待ではなく笑顔が溢れる大阪にしたいと真剣に考えました。そして、当店の店長でありチーフパティシエである杉本がこの考えに共鳴してくれたことでFOCEをオープンすることができました。
FOCEは非営利団体ではありませんが、親も子供も笑顔になれる美味しいケーキを販売し、その収益を恵まれない子供たちや、企画へ参加してくれた子供たちへ還元することで少しでも喜んでもらいたい、そして、将来パティシエになるという夢をもつ子供が一人でもいてくれるような活動をすることを理念として設立いたしました。
当店がオープンした2010年6月末には、また幼い子供が痛ましい事件の被害者となりました。私の息子と同じ、3歳の子が助けを求めていたのに尊い命が失われてしまいました。
まだまだビジネスとして軌道に乗っているとは言いがたい状況であり、社会を変えるには非常にちっぽけな存在ではありますが、何もしないではいられない状況が大阪にはあると思っています。
FOCEを運営する株式会社DEXは、ソーシャルメディア事業と共に洋菓子事業を中心として大阪に貢献していきたいと考えております。
FOCEにお越し頂くお客様にこのような考えを押し付けるつもりはまったくございません。私たちは、ただただ一生懸命に美味しいケーキを提供してまいります。
ただ、当店でご購入頂いたケーキの一部が、子供たちの満面の笑顔につながっていることが、少しでも多くの皆様にお伝えできれば幸いです。